すべての旅行をサステイナブル・ツーリズムに。ブッキング・ドットコム、ヘンリー王子らのパートナーシップ「Travalyst」始動

Travalyst

世界最大級の宿泊予約サイトであるBooking.com(ブッキング・ドットコム)はオランダ・アムステルダム時間9月3日、Ctrip、Skyscanner、TripAdvisor、Visaとともにサセックス公爵殿下ヘンリー王子と協同し、すべての旅行をよりサステイナブルにする方法を探り奨励することを業界全体で主導するための新たなグローバル・パートナーシップ「Travalyst」を開始することを発表した。

同パートナーシップでは旅行業界においてサステイナブル・ツーリズムを奨励することにより、自然環境の保全と保護を進め、現地コミュニティの経済的な発展を拡大することを目的としている。

「Travel as a catalyst for good.」を標榜しており、世界に良い影響をもたらす要因(catalyst)として旅行業界を活用し、旅行の未来を変えることを目指すという。Booking.com、Ctrip、Skyscanner、TripAdvisor、Visaといった、ユーザーと旅行業界のサービス提供会社をつなげる主要なグローバル企業が結束し、それぞれの影響力により、人々の意識を高め、良い変化をもたらすよう促す。

まずは、企業や消費者、コミュニティとともに、現地の人々へのサポートや自然の保護、気候変動や環境破壊への対処、オーバーツーリズムの緩和などについてのサステイナブルな慣行や消費者の選択を促す方法を探り、奨励していく。

Travalyst イメージ

英国サセックス公爵殿下ヘンリー王子は「旅行には、異なる文化や新たな体験に対して人々の心を開かせ、世界が持つ魅力を深く尊ぶようにする、他に類を見ない力があります。観光業が間違いなく拡大していくなか、サステイナブルな慣行の採用を世界的に早めること、そして観光業の成長と環境および現地住民のニーズとのバランスを取ることが極めて重要です。企業や消費者、コミュニティを結束させることが、将来の世代のために旅行先や生態系を保護するための最良の機会となるのです」とコメントしている。

ブッキング・ドットコム会長のギリアン・タンズ氏は「想いを同じくする社会起業家やNGO、政策決定者たちの世界的なネットワークの構築を目指して協同する様々なブランドのコミットメントに、深い感銘を受けます。力を合わせることこそ、旅行業における真のパラダイムシフトを生み出す唯一の方法です。ブッキング・ドットコムの望みは、私達が愛する旅行先を保護し、幸福で健全な状態で将来の世代へと残すことです。しかし、それは弊社のみの力では実現できません。私達はまだ解決策をすべて編み出せたわけではありませんが、共に見つけ出していく所存です」とコメントしている。

Ctrip最高経営責任者のジェーン・スン氏は「旅行には私達の距離を縮め、国々や無数の文化が持つ美しさを共有し、人類に共通する人間らしさを見つけ出す力があるのです。しかし、そんな旅行には私達の脆い地球を守る義務が伴います。そのため今回、将来の世代が私達の足跡をサステイナブルに辿れる状態にし、世界と人々が共に成長できるよう、才覚に溢れた人々と協働していきます」とコメントしている。

Skyscanner最高経営責任者のブライアン・ドーブ氏は「地球上の文化やコミュニティを結びつける世界の旅行は、現代において非常に価値のあるものです。 そのため私達には、将来の世代が探索し、満喫できるように世界を保全する義務があります。しかし、変化は一夜にして生じるものではないため、今すぐ行動に出る必要があります。旅行業界において大きな地位を占める企業として、私達には合わせた規模を活かして変化を起こす責任があるのです」とコメントしている。

TripAdvisorプレジデント兼最高経営責任者のステファン・カウファー氏は「将来の世代のために私達の貴重な地球とコミュニティを守ろうと努力する責任は、すべての人にあります。力を合わせることでより多くのことを達成できると心から信じています。そのため、旅行の未来に良い影響を与える方法を協力して模索するTravalystに加わることを嬉しく思います」とコメントしている。

Visa会長兼最高経営責任者のアル・ケリー氏は「デジタル決済によって世界の旅行と商業を可能にすることは、Visaが個人やビジネス、経済を日々結びつけ、支える数多くの方法の一つです。 また、弊社は自社のサステイナビリティへのコミットメントを示す方法でこれを行うことに注力しています。観光業を通じて長期的な経済成長を支える本イニシアチブに参加できることを誇りに思います」とコメントしている。

ブッキング・ドットコムによると、世界の旅行者の半数以上が、昨年よりもサステイナブルな旅行の選択を行いたいと考えているものの、具体的な方法については分からないという旅行者が多いのが現状だという。そして、実践への障害となっているのが、知識不足や追加のコストが生じるという認識、サステイナブルな旅を実行しようとしたときの選択肢の少なさ、または魅力的なものが少ない点にあるとしている。

その一方で、世界の旅行者の71%が「旅行会社はよりサステイナブルな旅行の選択肢を消費者に提供すべきだ」と回答しており、旅行中に使ったお金を現地のコミュニティに還元することが重要だと感じる旅行者は全体の68%に上ったという。現に過去12か月間でSkyscannerを利用した1,000万人の旅行者がCO2排出量がもっとも少ないフライトを選択し、またCtripのパートナーの75%が資源を削減(Reduce)、再利用(Reuse)、リサイクル(Recycle)、旅行の生態系における生命の再生(Regenerate)という同社の4Rイニシアチブに取り組んでいるという。

サステイナブル・ツーリズムの世界市場が今後4年以内に3,400億ドル拡大することが見込まれるなか、Travalystは、現地のコミュニティや政策決定者、政府、NGO、主要な企業や社会起業家が持つ専門知識や視点を組み合わせることができる、より協力的なパートナーシップの結成を目指すイニシアチブとして、成長を続ける消費者需要に応えるべく、テクノロジーや戦略的な取り組みを活かしてサステイナブルな旅行の選択肢の供給を全世界で拡大する方針だ。

【ウェブサイト】Travalyst – Sustainable Tourism
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【関連ページ】旅行に出かける人は継続的に増加しており、2030年までには国外への旅行者数は延べ18億人に達し、1年間の旅行者数は20年以内に倍増するとみられている。(国連世界観光機関)
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【関連ページ】10年後、新興市場の国々を訪れる旅行者は1年あたり10億人となり、国外に行く全世界の旅行者数の57%を占めると予測されている。(国連世界観光機関)
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(MINPAKU.Bizニュース編集部)

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