Airbnb、オレンジ・アンド・パートナーズ、オープンハウス協業による「ホームシェアリング対応型住宅」販売開始

株式会社オレンジ・アンド・パートナーズは11月29日、Airbnb、株式会社オープンハウスと協業し、ホームシェアリングを前提とした住宅「ORANGE DOOR」の第一弾をAirbnb公認デザインとして開発し、同日より販売開始したことを公表した。

模型

第一弾は、下町情緒の残る西日暮里に位置する、3階建て3LDKの戸建て住宅だ。限られた敷地面積の中で、快適にゲストとホストが交流できる空間や機能を備える。西日暮里は、成田や羽田にアクセスしやすい山手線沿線エリアであり交通の利便性が高い。

同住宅は「World trip at home.」をテーマに、「快適な我が家」と「おもてなし」を両立する家をコンセプトとする。ホスト自身が快適に暮らすことができる居住性を担保しつつ、ゲストを迎えるときはもてなすことができる環境を用意し、交流する機会を設けるというものだ。

まず、ゲスト専用とホスト専用に玄関を分け、双方のプライバシーに配慮して設計されている。ホストが留守の場合でもゲストはトイレや水まわり等の最低限の設備を使用することができるようになっている。そして、ゲストが鍵を紛失したときでもゲストエントランス側のみ鍵を変えることで対応できる。また、「ゲスト専用のサニタリー&シャワールーム」はゲストルームから直接行くことができるようなっているだけでなく、ホスト側からロックできるようになっている。ホスト用のシャワールームも1階にあるため、二つある玄関も含め、将来ホストが二世帯になった場合といったライフステージの変化にも柔軟に対応できるうえ、安心・安全に利用できる。

内装にもこだわりがある。海外ゲストに喜ばれる琉球畳を使用した「モダンな和テイストのゲストルーム」を備えるほか、「壁一面ディスプレイ&シェルフ」も設けている。地域の歴史に詳しいホストであれば古地図や観光地の文献、あるいは自動車メーカーに勤めるホストであれば日本の車の模型といったように、壁一面の棚を活用することで、ホスト独自のおもてなしを演出できる。

ゲストとの交流にも重きを置いている。キッチンとダイニングは、ゲストとともに日本ならではの料理作りを楽しめるよう、料理教室をイメージした「アイランド型キッチン&ダイニング」仕様だ。リビング中央に大型のテーブルを備え、小上がりになっている畳エリアをロングテーブルがつなぐことで、落ち着いた様相のリビングとして活用できる。

ORANGE DOOR

さらに「引き出し型の簡易書斎デスク」とゲストの手紙がアーカイヴされる「インテリアボード」は、ホストとゲストがともにその住宅で過ごした思い出に浸ることができるような想いを込めて設計されている。デスクは、普段はPCを設置、あるいはゲストが旅の思い出として手紙を書くことができるスペースとして使うことができる。また、インテリアボードには、例えばゲストの母国のポストカードや思い出の写真を貼ることで、ホストは自宅にいながら世界を一周したような気分を感じられる。

インテリアボード

約6.6畳の屋上バルコニーでは、折りたたみ式テーブルを置けばアフターディナーを楽しむこともでき、普段の洗濯後にも布団やスーツを干すのに十分な広さが確保されている。

同住宅の完成時期は2019年5月中旬、入居時期は同年6月上旬を予定し、税込7,389万円で販売する。物件の購入にあたっては、みずほ銀行が新たに用意した「ホームシェアリング対応型住宅」のローンが利用できる。これまで民泊運営を予定している物件を購入するうえでローンに組むにあたっては住宅に使用する部分と民泊運営に使用する部分で個別にローンを組む必要があったが、ホームシェアリング対応型住宅ローンでは1つのローンで対応可能となった。なお、みずほ銀行は2017年7月に住宅宿泊事業の普及と拡大、観光需要の創出を目的とし、Airbnb、Blue labと業務提携している。Blue labはみずほ銀行が事業会社やベンチャーキャピタル等とともに設立した会社だ。

また、オープンハウスとAirbnb、オレンジ・アンド・パートナーズは6月14日に提携し、今回のホームシェアリング対応型住宅を共同開発することを公表していた。オープンハウスは「東京に、家を持とう。」をスローガンに掲げ、東京、神奈川、名古屋といった都心部で「職住近接」などのライフスタイルを志向する多くの人々に戸建て住宅を提供している。そして、オレンジ・アンド・パートナーズは熊本県のPRマスコットキャラクターである「くまモン」をプロデュースしたことでも有名な小山薫堂氏が率いる企画会社だ。

今回のORANGE DOORの共同開発の経緯について、オレンジ・アンド・パートナーズ代表取締役副社長の軽部氏は「海外の方を含め、旅の醍醐味である、その土地の人との出会いを自然な形でアピールする方法はないだろうか。そして、定年退職をした方々が第二の人生を送るとき、培ってきた知見を与え、若い人が元気を受けとることができる、そんな出会いの形をカフェのような場でつくる事はできないだろうか。そう考えていたなかで、日本の文化や人の交流、体験に力を入れたいというAirbnbと意気投合した。弊社が企画して、形にするにあたり、興味をもち真っ先に手を挙げてくれたのがオープンハウス」と話した。

ゲストを迎え入れることに重きを置いた住宅開発は新しい試みだ。3社は他エリアへの拡大も予定しており、今後の展開が注目される。

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(MINPAKU.Bizニュース編集部)

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