「スマートロックでゲストに安心感を与えるサービス作りを」Stay JAPAN株式会社インタビュー

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2017年より京都、浅草を中心に旅館業許可を取得した「Stay SAKURA」ブランドの宿泊施設を展開しているStay JAPAN株式会社。2018年3月には「Stay SAKURA 京都 二条四季」、同年4月には「Stay SAKURA 東京 浅草SIX」をオープン、その後5月には自社予約サイトを開設するなど、続々と新たな施設を展開し、成長しています。今回、MINPAKU.Biz編集部では、Stay JAPAN社の佐藤聖氏に同社の事業内容や今後の展望のほか、高稼働率を誇る施設を運営する同社の事業戦略について伺いました。

Stay JAPANについて

まず、御社について聞かせてください。Stay JAPANではどのような事業を行っていますか。

日本国内のインバウンド需要に対するホテル不足を解消するため、グループで所有した物件を運営するべくStay JAPANを設立しました。具体的には、グループのホテルオーナーやサブリース会社が運営するホテル事業の、予約管理から清掃といったオペレーションを一括で請け負っています。

弊社は不動産企業のグループなので、物件の仕入れには強みがあります。すべて一棟で立ち上げ、それらをホテルや民宿として旅館業法簡易宿所の許可をとった物件の運営を代行しています。大型ホテルではなく、20部屋前後の中型の宿泊施設をメインとしています。現在、展開中のエリアは京都と浅草で、ここ1、2か月の稼働率は全室95%以上、ほぼ100%です(※取材は7月)。宿泊ゲストの8割は外国人で、中国、韓国などアジア圏の方が5割、欧米系が3割です。2割は地方から訪れる日本人です。

100%近い稼働率を維持するサービスの秘訣は何でしょうか。

立ち上げたタイミングが良かったというのは大きな要因です。宿泊需要の高いシーズンにオープンしたことで、一気に予約が入り、その後たくさんのレビューをいただきました。東京は京都と異なりシーズンによる波がないので、稼働率は安定して8割以上を維持しています。

また、部屋のインテリアや設備へのこだわりも評価されています。広々としたキッチンスペースには、フライパンや鍋があり、洗濯機や洗剤もあるので、スペック的に長期滞在も可能です。4人泊まれるマンスリーマンションをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。

Stay SAKURA 東京 浅草SIX:客室内

Stay SAKURA 東京 浅草SIX:客室内

多いのは2泊から3泊で、希望があればその間に清掃もします。清掃は代行業者ではなく、弊社のスタッフが行っているので、他者と連携せず社内で回している点も弊社の強みです。

今後はどのような事業計画がありますか。

ドミナントも含め、浅草近辺や京都に新しいホテルをオープンする予定です。具体的には、東京と京都でそれぞれ1,000室を目標としており、現時点で、京都では計画中のものも含め700室は達成しています。このほか、話しを進めているのは、宮古島です。将来的に全国展開も計画しています。

スマートロックでゲストに安心感を与えるサービス作りを

施設運営にあたって配慮している点について教えてください。

弊社ではゲストの皆様に安心して利用いただけるよう、トラブルを防止するため自社で運営を行っているのですが、鍵の紛失防止やセキュリティ対策のためにスマートロックを導入しました。

はじめに導入したのは京都です。京都には町家が多く、当時は駐在人がいない施設も多くあったことから、遠隔で操作できるスマートロックに絞りました。

弊社の物件は新築が多く、立ち上げ当初から「L!NKEY」というスマートロックを導入することにしました。導入しているのは京都が多く、浅草は4部屋分です。L!NKEYはの解錠方法は、暗証番号、カードキー、シリンダーの3パターンあり、アプリやブラウザで管理画面に入ると、遠隔操作もできます。取り付けもドライバー1本で簡単にできますし、外すときにも傷は残りません。十分な機能を備えていながら比較的安価に導入できました。

Stay SAKURA 東京 浅草庵:外扉

Stay SAKURA 東京 浅草庵:外扉

以前、プッシュ式の電子キーを導入したことがあるのですが、大きくて建物に合わないということがありました。その点、L!NKEYはスタイリッシュだけどシンプルで、あまり主張しないデザインなので、どんな建物にもなじみやすいと思っています。

実際、どのようにスマートロックを活用していますか。

使い方は建物によって異なりますが、浅草で簡易宿所を運営するにあたって条例では管理人の24時間在中が義務づけられているので、宿泊ゲストには対面でカードを渡しています。1室につき2枚です。暗証番号との併用は行っていません。

ゲストはもちろんですが、清掃スタッフがカードで開けられるのも便利です。シリンダーでガチャガチャ開けるのと違って、自動的に施錠されるので扉の閉め忘れもありません。

Stay SAKURA 東京 浅草庵:客室前通路

Stay SAKURA 東京 浅草庵:客室前通路

Stay SAKURA 東京 浅草庵:客室前

Stay SAKURA 東京 浅草庵:客室前

またリスクヘッジとして役立つのもスマートロックの大きな魅力です。シリンダーだと紛失すると鍵自体を交換するため、かなりコストがかかってしまいますが、万一、問題が発生してもL!NKEYであれば解錠方法がいろいろあるため解決まで時間も手間もかからず、便利です。

今後、どのようなサービスを心掛けていきたいですか。

部屋数やホテル事業を拡大するなかで、ゲストに安心感を与えられるサービスを作りたいと思っています。スマートロックもその一環です。清掃や内装、アメニティの充実など全体のサービス向上はもちろん、すべてのサービスをとおして安全性はもっとも重要な事項です。

Stay SAKURA 東京 浅草庵:外観

Stay SAKURA 東京 浅草庵:外観

インタビュー後記

今回はStay JAPAN社が運営する浅草の施設でお話しを伺いました。「蔵」をモチーフにした建物の中は「華・蝶・風・月」に部屋分けされ、和を楽しめる空間でありながら、最先端デバイスであるスマートロックが自然になじんでいました。このほか、廊下部分には監視カメラが設置され、セキュリティへの配慮が感じられるほか、ゲスト向けに多国語の案内が掲示される等、細やかな心遣いを感じました。ゲストが快適に過ごせる空間を提供することと同じく、安心感を与え、リスクを未然に防ぐ設備の大切さを実感しました。

現在、住宅宿泊事業法や改正旅館業法下で運営する宿泊施設では、タブレットによるチェックインや、カード・暗証番号で解錠するスマートロックの導入が増え、無人運営、もしくはフロントに1人のみ在中といった少人数での運営も行われています。

Stay JAPAN社が運営する宿泊施設と、今後のサービス展開に注目です。

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(MINPAKU.Biz編集部)

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