空き家の防犯対策、何が必要?5つの対策手順や費用を解説

空き家を放置しておくと、窃盗、住み付き、犯罪利用などのリスクがあります。万一の事態に備えて、防犯対策を検討したいところです。

しかし、普段は利用していない空き家へ必要以上に費用をかけるのも避けたいと考える方も少なくないのではないでしょうか?

本記事では、空き家の防犯対策として、自分でできるものから、少々手間のかかるものまで、5つの対策と大まかな費用について解説します。

1.空き家の防犯対策の手順

空き家の防犯対策を検討するとき、空き家の立地する地域や、個別的な空き家の状況に応じて、対策の強化レベルが低いものから順に検討していくというのも方法の一つです。

本記事では、空き家と思われにくくする対策から始めて、次に敷地に侵入・逃走しにくくする対策、そして建物に侵入しにくくする対策、最後にプロに頼む対策まで、というように、徐々に防犯対策を強化する形式で解説していきます。

1-1.空き家と思われにくくするには

侵入者は、住人が留守にしている時間帯、犯行を行いやすい箇所を確認するため、犯行を行う前に下見をしているケースがあります。

長時間人のいない状態である空き家は、侵入者の犯行対象として目を付けられやすくなるといえます。まずは、空き家と思われにくくする対策が防犯に有効でしょう。

郵便受けに郵便を貯めることがないように郵便は局留めにしておき、チラシなど無料で配布されるものは定期的に回収するようにしましょう。月5,000円程度で空き家巡回サービスを行っている業者もあります。

庭や外構が荒れているのも空き家と思われる原因になりかねません。こまめに除草し、植木があれば剪定をおこなって、人の管理が入っていることをアピールすることが大切です。

除草や植木剪定をプロに依頼すると、除草は10平米あたり1,000円~5,000円、植木剪定は3メートル未満の低木であれば1本あたり3,000円~5,000円、5メートル程度の中木であっても10,000円程度が相場です。時間給システムを採る業者もあります。

1-2.敷地への侵入・逃走を防ぐには

敷地への侵入・逃走を防止する方法として、センサーライト、防犯カメラの設置などが有効です。

侵入者は目立つことを嫌うため、動きに反応して点灯し発見されやすくなるセンサーライトの利用を検討してみましょう。センサーライトは1万円~数万円程度で取り付け可能です。

防犯カメラは、防犯意識の高さをアピールすることができます。警察庁の「侵入者プロファイリング」によると、人目に付くことを避ける侵入者が犯行を諦めた要因として防犯カメラを取り上げています。

防犯カメラの設置費用は安価なものから高価なものまで様々ですが、設置費用がホームモニター、録画機能付きで数万円~数10万円、その他に保守運用費用がかかるケースもあります。ダミーカメラでも防犯性はあると考えられ、これならば数千円~10,000円で設置可能です。

これ以外に、敷地への侵入・逃走をしにくくする効果が期待できる方法としては、外構や塀の見通しをよくするように変えたり、音の出る砂利を敷いたりすることも効果があるといえます。

たとえば、目隠しフェンスを10メートル施工すると、10万円~数10万円程度が相場になります。

1-3.建物への侵入を防ぐには

ここからは、建物本体への侵入を防止する方法を考えていきましょう。

先ほども取り上げた警察庁の「侵入者プロファイリング」によると、侵入者は侵入に5分かかると7割は侵入を諦め、10分以上かかるとほとんどは諦める傾向があります。

侵入され易い箇所の防御を強化し、侵入に時間をかけさせるのが建物への侵入を防ぐポイントと言えるでしょう。

空き家の侵入口とされる箇所は窓と玄関口です。そこで、以下では、窓と玄関をどのように防御するかという観点から、建物への侵入を防ぐ方法を考えていきます。

窓の防犯対策

窓の防犯対策として、窓全面に施すものとしては防犯ガラスや防犯フィルムがあります。防犯ガラスは、2枚のガラスの間に強靭で厚い中間膜や特殊な板をはさみこむことで、侵入犯のこじ破りやうち破りに高い抵抗力を発揮するものです。

一般的な大きさの左右引き違い窓2枚を防犯ガラスに交換する費用は、10万円~数十万円です。また、防犯フィルムを一般的な窓に貼る費用は、数千円~1万円程度です。

窓からの侵入手口は、クレセントの周囲を破って手を入れてクレセントを開けるというものです。したがって、クレセントを補強するという対策も有効です。

暗証番号付きクレセントへの交換や、補助錠の設置が考えられます。両方とも、素人でも取り付けは可能で、クレセントや補助錠は数百円~5千円程度で入手できます。

玄関の防犯対策

玄関の防犯対策としても、窓と同様に解錠までに時間をかけさせることが有効です。

例えば、玄関への補助錠の取り付けは一つの有効な方法です。窓タイプとは形式が異なりますが、数千円~1万円程度で購入でき、自分で取り付け可能なものもあります。ピッキングに時間がかかるディンプルキーへの交換も効果があり、こちらの費用は3万円~5万円前後が相場です。

また、玄関の場合、サムターン回しと呼ばれるドアの隙間やドアに開けた穴などから特殊工具を挿し入れてサムターンを回して解錠する侵入方法があります。

これを防ぐには、サムターンカバーを取り付けることが有効です。数百円~数千円で購入して自分で取り付けられます。

1-4.ホームセキュリティーサービスの利用

プロのホームセキュリティーサービスを利用するという方法もあります。ホームセキュリティーサービスでは、窓、扉周りの防犯センサーの取り付けや非常時の駆け付けもセットで、月1万円程度から利用できるプランがあります。

ホームセキュリティーサービスのステッカーを貼っておくと、防犯意識の高さをアピールでき、プロの視点からその家の防犯対策についてアドバイスを受けられる点でも防犯効果は高いといえるでしょう。

2.空き家の防犯対策が難しい場合は「売却」か「活用」も視野に入れる

少子高齢化に伴い、全国的に空き家数は増加傾向にあります。これを受け、適正に管理されない空家等が周辺の生活環境に深刻な影響を及ぼしていること等を背景に制定された、「空家等対策の推進に関する特別措置法」が平成27年5月26日に全面施行されました。

防犯対策などの管理されていない空き家は特定空き家に指定され、行政指導を受ける可能性があります。しかし、空き家との物理的な距離や費用などの面から適切な管理が難しいケースも少なくありません。

空き家の自己管理が難しい場合は、売却や不動産活用が出来ないかどうか検討してみましょう。

例えば「リガイド」や「HOME4U」などの不動産一括査定サービスでは、無料で複数の不動産会社による売却査定を受けることができ、おおよその売却価格や売却に必要な期間を調べることが可能です。実際に売却するかどうかは、査定価格の調査後に検討することもできます。

不動産活用を検討する場合は「HOME4Uの土地活用サービス」の利用を検討してみましょう。HOME4Uでは最大7社から、マンション経営やアパート経営、駐車場経営、賃貸併用住宅、大規模施設などの活用方法の提案を受けることが可能です。

まとめ

空き家の防犯対策の中には、比較的安価で、自分でもできる対策もあります。住民同士の声掛けなど防犯意識の高い地域もありますが、低コストでできる防犯対策は、なるべく行っておくと良いでしょう。

また、費用や手間、空き家との物理的な距離から防犯対策が難しい場合には売却や不動産活用も併せて検討しておくことも大切です。空き家の管理を適切に行い、特定空き家に指定されないように注意しましょう。

※この記事は金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」より転載された記事です。
【元記事】https://hedge.guide/feature/unoccupied-house-crime-prevention-measures-cost.html

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