シニア層が選ぶ旅の宿泊先、民泊「利用しない」7割超えるも「また利用したい」8割強。シニアコム調査

株式会社シニアコム(以下、シニアコム)は1月29日、シニアコムのMASTER会員である50歳以上の男女681名を対象とした「旅の宿泊先に関するアンケート」の実施結果を公表した。シニアコムは同アンケートでシニア層が旅の宿泊先についてどのような意識を持っているのかを調査した。

調査によると、シニア層に人気の旅は「宿泊を伴う国内旅行」92.2%、「日帰り旅行」54.1%、「宿泊を伴う海外旅行」27.6%だった。

宿泊先で最も多く選ばれたのは「民営のホテル・旅館・民宿・ペンション」で90.6%だった。次に「親戚、知人、友人の家」が13.0%、「公営の宿泊施設(国民宿舎など)」が8.0%と続き、民泊は0.9%だった。

民泊の知名度はシニアの間でも高く88.5%であったが、「民泊を利用したい」「利用したことがある」と回答した割合は29.2%であり、民泊利用にネガティブな「民泊に興味がない」「民泊を利用するのは嫌だ」という意見が70.8%を占めた。加えて、自宅を民泊として提供したいと考えているシニア層はさらに少なく「提供するのは嫌だ」「民泊に興味がない」が94.4%だった。

ただし、民泊利用経験者に「また利用したいか」をたずねたところ、「利用したい」と「利用するかもしれない」があわせて86.3%に上るなど、リピーター率の高さが伺える結果となった。これは、自宅を民泊として提供しているシニア層にもみられる傾向で「今後も民泊として自宅を提供したい」「提供するかもしれない」と回答した割合は75%だった。

民泊をまた利用したいと思う理由は「価格が安かった」「ホストがとても好意的でアットホームだった」が37.3%と同数で最も多かった。価格帯として人気が高かったのは「1名あたり4,000~7,000円未満」が60.8%、「1名あたり1,000以上~4,000円未満」が21.6%、「1名あたり7,000円以上~10,000円未満」が15.7%と、いずれも10,000円未満のプランだった。

「民泊というシステム」についてどう思うかの自由回答では「安心して泊まれるなら利用してみたい」「日本に興味がある外国人にとっては良いかも」など民泊自体には前向きな意見が多いが、その一方で「信頼関係が問題。しっかりした、システムの紹介所が必要。」「利用したい人がどんな人なのか不安がある。マンションなどは出入りが多くなると問題が出てくると思う。」など主にマナーや安全性についての課題を指摘する意見もあった。

シニア層にとっては定番の旅行先が依然として人気であり、民泊は未だ不人気であるという調査結果がみられたが、民泊の魅力については理解があり、またリピーターも多いことから伸びしろはこれからとも言えそうだ。今年は6月15日に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行予定である。民泊のルールが明確になることで、シニア層が不安を抱える安全性の向上が期待される。人気の宿泊先に民泊がランクインする日も遠くないのかもしれない。

(MINPAKU.Bizニュース編集部 平井 真理)