4月の訪日客数、単月で初の250万人を突破

日本政府観光局(JNTO)は5月19日、訪日外客数の2017年4月推計値を公表した。

2017年4月の訪日外客数は前年同月比23.9%増の257万9千人となり、単月で初めて250万人を突破した。これまでの過去最高である2016年7月の229万6千人を大きく上回った。

前年は3月末にあったキリスト教の祭典「イースター休暇」が本年は4月に移動したことの他、清明節(中国の祝日)やソンクラン(タイ正月)、学校休暇など各市場の休暇や祝日が訪日需要の増加に貢献したとみられる。さらに、桜をはじめ日本の春の魅力が浸透してきていることも、訪日意欲の喚起につながった。

依然としてアジアからの人気が高く、66.2%はアジアからの訪日客であった。特に韓国市場の伸びが訪日旅行者数全体を牽引し、前年同月比56.8%増の554,600人となった。韓国ではアウトバウンド需要が増加傾向にある中、日韓路線の増便や機材大型化、チャーター便運航の増加などのほか、去年4月に発生した熊本地震の影響による訪日敬遠の反動もあったとみられる。

また、香港からの訪日客も、前年同月比64.6%増の209,400人となり、単月として過去最高を記録した。イースター休暇の影響が大きいとみられるが、加えて航空座席供給量が増加したことなども要因とみられる。

市場別では、13市場(台湾、香港、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、ロシア)が単月として過去最高を記録。他7市場(韓国、中国、シンガポール、マレーシア、豪州、イタリア、スペイン)が4月として過去最高となった。

JNTOでは欧米豪市場に対して質の高い訪日観光のブランドイメージを戦略的に展開している。訪日外客数の比率としては14.2%が欧米豪からの訪日客であった。特にスペインは伸び率が高く、前年同月比74.4%増の11,200人が訪日した。

スペインにおいては去年10月にイベリア航空がマドリード=成田線を約20年ぶりに再開し、訪日客の拡大に期待がかかっていた。JNTOは訪日プロモーションの重点市場として位置づけ、今年3月にJNTOの現地事務所を開設した経緯がある。

具体的な施策としては「欧州における訪日旅行ブランディング事業」の一環であるテレビCMを通じて日本の観光PR映像を放映した。これに加え、イベリア航空との共同プロモーションを集中的に実施したことも、訪日意欲の喚起につながったと推測される。

【参照リリース】訪日外客数(2017年4月推計値)
【参照リリース】日本政府観光局(JNTO)は、インド・デリー事務所、イタリア・ローマ事務所、スペイン・マドリード事務所を開設しました

(MINPAKU.Bizニュース編集部 平井 真理)