ブッキング・ドットコム、民泊仲介を日本で開始する考え

世界有数の宿泊予約サイト、ブッキング・ドットコムのギリアン・タンズCEOは5月29日、朝日新聞のインタビューにおいて民泊の仲介を日本でも始める考えを明らかにした。

ブッキング・ドットコムはオランダを拠点とする海外の大手OTAだ。世界で120万軒超の宿泊施設を掲載し、宿泊予約コンテンツとしては世界最大の利用実績を持つ。半数以上が住宅や別荘などの民泊用だという。

日本の施設はホテルや旅館など約1万2千軒を掲載しているが、民泊の掲載は見合わせてきた。一部、民泊需要などを把握し選択肢の拡充を図ることを目的として、2016年6月より国家戦略特区で合法化された物件などの掲載を実証実験として開始した。

今国会で住宅宿泊事業法(民泊新法)案が成立すれば来春の施行が見込まれるが、ブッキング・ドットコムはその直後からサイトに日本の民泊施設を掲載する方針だ。近年、国内観光客が増加していることを受け、国内観光地での日本文化体験ツアーの販売も計画しているという。

昨年6月の実証実験においては、「プロフェッショナルによって、法を順守しつつ、宿泊施設としてきちんと運営されている」ことといった要件があり、快適な宿泊サービスを提供できる物件であることを前提とした。ブッキング・ドットコムにおける掲載にはプロフェッショナルが運営する宿泊施設であることが求められる。

個人の民泊運営者には敷居が高いように思えるが、その一方で、宿泊施設の拡大を目的とした日本独自の宿泊施設の支援体制が整えられている。ユーザーの問い合わせに対応するコールセンターでは、宿泊施設からの問い合わせにも対応する。日本のように消費者と宿泊施設の双方に大きなサポートを行うのは、世界各国にあるブッキング・ドットコムのオフィスのなかでも、珍しいという。

ギリアン・タンズCEOは民泊が広がれば、訪日客をさらに取り込めると見込んでおり、掲載物件の増加に伴い、日本人利用者が増加することにも期待を寄せている。

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(MINPAKU.Bizニュース編集部 平井 真理)

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