Airbnb、新サービス「トリップ」を公表。旅のニーズをひとまとめに、機能拡大。

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民泊世界最大手のAirbnbは11月17日、新たなサービス「トリップ(Trips)」を公表した。

「トリップ」は、人を原動力とすることでリスティングの概念を広げ、シェアするサービスで、現地の情熱や文化、アクティビティ、他の旅行客や現地の人々との交流など、よりローカルな体験をシェアするというもの。リスティング(部屋)に「トリップ」を付け加えることにより、よりユニークな旅行体験を提供することが可能となるという。

「トリップ」の採用により、Airbnbで検索すれば、滞在先、アクティビティ、出会う人々をすべてひとまとめで閲覧できるだけではなく、旅行に関する大半のニーズを1つのアプリで簡単に予約できるようになった。Airbnbは、旅行の準備を全面的に行い、旅を始めから終わりまで容易かつマジカルなものにするという究極的なビジョンを掲げており、トリップの採用により、旅の予約に関する面倒なプロセスが大幅にカットされた。

発表されたトリップは、体験(Experiences)、スポット(Places)、ホーム(Homes)という3つの主要な機能を伴って開始され、今後、「フライト(Flights)」と「サービス(Services)」が加わる予定だ。

「トリップ」で最初に挙げられている「体験」は、現地のエキスパートが企画する手作りのアクティビティだ。侍の剣術ワークショップといった単独のアクティビティもあれば、マリブでクラシックカーについて学んで実際に運転するという、数日間におよぶものまで様々である。他にも、パリでバイオリンを製作する体験や、ケニヤでマラソンへ参加する体験なども行うことができる。

このサービスの提供に伴い、世界12都市(ロサンゼルス、サンフランシスコ、マイアミ、デトロイト、ハバナ、ロンドン、パリ、フィレンツェ、ナイロビ、ケープタウン、東京、ソウル)を含む世界39都市のホストは、自身の「体験」の掲載をAirbnbにリクエストできるようになった。また、ゲストは非営利団体を通じてコミュニティに何らかの還元を行うことで、数多くの「体験」を社会貢献体験として利用できるようになる。

続いて、「トリップ」における「場所」に関連するサービスである「スポット」は、ホストや地域の情報通、現地のエキスパートのリコメンドを体験できるものとなっている。「ツウのリコメンド」、「レストラン予約」、「音声ツアーガイド」、「ミートアップ」などが例として挙げられている。

具体的に見ていくと、「ツウのリコメンド」では、マラソン選手から最高のランニングコースを、地元のバーテンダーから最高のダイブバーを、そして新進気鋭のシェフから次の名店となる知られざるレストランを教えてもらうことができる。今回の導入にともない、まず、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ハバナ、ナイロビ、デトロイト、ソウルの6都市で利用可能となっており、その他の都市でも近日展開予定となっている。

また、「レストラン予約」については、レストラン予約プラットホームであるResy社との提携により、現地のレストランをAirbnbアプリで直接予約できるようになった。

そして、「音声ガイド」はDetour社と独占契約を結んだことで実現可能となった。体験的音声ガイドツアーへのアクセスを提供する。2017年春までにサンフランシスコ、パリ、ロンドン、東京、ソウルが加わる予定だ。

さらに、「ミートアップ」のサービスにより、「トリップ」を利用した旅行におけるソーシャル要素が強まり、Airbnbユーザー同士がつながるようになる。「スポット」内での「ミートアップ」によって、Airbnbゲストや現地の人々を対象とした一回限りのイベント、または定期的イベントを提供していく。

「トリップ」の3つ目として挙げられた 「ホーム」の項目では、11月17日より「トリップ」の対象都市における宿泊施設を「体験」とともに予約可能となったことがアピールされている。世界191か国、300万件の部屋の予約が可能である大規模なプラットフォームとして、最大かつ最も多様性に富むユニークな宿泊オプションを提供していくとした。

上記が主なサービスとして新たに加わったが、このほかにも個人の旅行の利便性を高める「旅行日程表(Trip Itinerary)」、「身元認証プロセス」の2つの新機能も追加された。

「旅行日程表」には旅行客が知りたいことすべてを一つのタイムラインにまとめ、「体験」や予定を予約・追加可能となった。同機能は機械学習に基いて徐々に進化し、旅行中の場所やリコメンドに基づいて個人ないし状況に応じて提案を行う。また、「身元認証プロセス」では、パスポート等の身分証明書とセルフィー写真を照合し、両方の写真が一致することで本人確認を行う。現在は部屋の予約で試験実施している。

Airbnbによる今回の多くの機能の実装により、ホストのサービス提供の幅が広がるだけでなく、ゲストも安心・安全に旅行を楽しむことができる仕組みが一層整った。Airbnbが標榜する「暮らすように旅しよう」、「暮らす人と旅しよう」というコンセプトは今後ますます浸透していきそうだ。

【参照リリース】Airbnbが「トリップ」を発表、宿泊の枠を超えた展開に着手

(MINPAKU.Bizニュース編集部 平井 真理)

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